生前整理と遺品整理って何が違うの?メリットと違いを解説します!
目次
- ○ 生前整理とは?
- ・生前整理をするメリット
- ・生前整理をするデメリット
- ○ エンディングノートとは?
- ・エンディングノートの作り方
- ・これだけは書いておきたいエンディングノート
- ○ 生前整理の手順
- ・①残すもの、捨てるものを分けましょう
- ・②資産情報を整理しましょう
- ・③エンディングノートを作っておきましょう
- ○ まとめ
生前整理とは?
遺品整理とは、故人が残した品を整理して遺族が必要とするもの、不要なものを適切に処分することです。
遺族が残すものと捨てるものを分別します。
生前整理は、遺族の負担を減らす、遺族だけで判断が難しいものをご自身で片づけておくことを指します。
生前整理といえば、高齢の方が元気なうちに身の回りの事を片づけておくイメージがあるかもしれませんが、20代~30代の若い世代にも定着し始めています。
不慮の事故、病気、災害などどの世代にも起こりうることです。
しかし、20代から生前整理をしてこの先何十年も行うと考えると手間と思うかもしれません。
今回は、生前整理をするメリットとタイミングをお伝えします。
生前整理をするメリット
普段の掃除は、部屋を綺麗にすることで清潔感を保つ目的でされていることでしょう。
働き盛りの世代は毎日が忙しく、生前整理についてあまり考えない方も多いと思います。
少しずつ老後の生活をイメージしていくことで、まずは気持ちや考えを固めていきましょう。
●20代~30代の生前整理をするメリット
最近の遺品整理で問題になっていることとして、「デジタル遺品」の処分があります。
パソコンやスマートフォンなどデジタル機器、インターネット上に保存されている情報やデータなどがデジタル遺品に該当します。
情報やデータはどのように扱ってほしいのか、生前整理としてまとめておくと良いでしょう。また、使っていない契約があるか見直し、IDやパスワードを託す際、手書きでは読み手が判別できない場合もあります。
可能な限りパソコン等で入力をしたリストを残しておくと良いでしょう。
●40代~50代の生前整理をするメリット
認知症を患って判断能力が低下してしまった、施設への入居を検討する段階に入ってしまったなど、両親の状況を身近に感じ、自身のこれからの人生を改めて見直す機会がある時期になります。
事前に印鑑や重要書類を保管しておく場所を決めたり、相続の争いが発生する可能性を考え生前整理を行っておくことが良い場合もあります。遺族の良好な関係に亀裂が入るトラブルを避けられるメリットも持っています。
生前中、自身の財産を人に話したくない方も保有する財産がわかるリストを作成しておきましょう。
生前整理をするデメリット
●20代~30代の生前整理をするデメリット
デジタル遺品の中で特に気を付けなければいけないこととして情報やデータは、消去したつもりでも悪意ある業者に渡ってしまうと復元できることがあります。対策方法は、物理的に壊すなど挙げられます。
また、最近では断捨離といった言葉が流行っており思い入れあるコレクション品を見つけて中々作業が進まないこともあります。
●40代~50代の生前整理をするデメリット
お部屋の広さ、物の量が20代~30代に比べ増えやすい年代である為、処分費用や手間がかかりやすい傾向があります。
相続に関して遺族の亀裂が入らないように分配面で悩ませてしまう方も中にはおられます。どうしても難しい場合は、相続の相談を専門家に依頼しましょう。
エンディングノートとは?
エンディングノートとは、これまでの人生を振り返り、家族への想い、頼みたいことを備忘録として残すことを指します。
法的効力がない為、遺言書と異なりますが遺族が行う手続きに必要な情報を残すために作成することが多いようです。
規定のフォーマットはありませんので、内容や書き方は自由に決めることができますが、「誰に相続させたい」など法律に関わる内容を適用できるノートではありません。
日々の備忘録として、若いうちから人生を振り返る目的で作っても問題ありません。
エンディングノートの作り方
書き方にルールがありませんので、パソコンを使って作成する、日記のように記す、アルバムのように作成など自由に決められます。
書く内容がわからない、必要最低限の情報を書きたいなど困った際には、市販のエンディングノートを使うことをお勧めします。
市販のエンディングノートは、書く内容があらかじめ決まっているので誰でも簡単に作成することができます。
これだけは書いておきたいエンディングノート
エンディングノートに情報を残しておきたい方の中には、「どんな情報を書けばいいかわからない」と悩む方もいるかもしれません。書くべき最低限の項目をご紹介します。
●基本情報
・氏名
・生年月日
・家族構成
・現住所/本籍地
・マイナンバー
その他、個人情報の保管場所、住民票の抹消届など手続きに使う情報を記しておきましょう。
●資産情報
・預貯金
・不動産
・株式、投資信託
・銀行口座
・クレジットカード
・借金、負債
資産に関する情報の中でも借金、負債は書き難いと感じる方もいるかもしれませんが、マイナスの財産も相続の対象になります。自分の死後、遺族と負の遺産に関してトラブルになる可能性がありますので、記しておきましょう。
●医療/保険情報
・持病について
・介護について
・臓器提供について
・生命保険
万が一、自分の意志を伝えられない状況になった時を考えて事前に書いておくと良いでしょう。
●携帯電話/パソコン/SNS情報
・携帯電話
・タブレット
・パソコン
・Line、FacebookなどのSNS
解約や初期化が必要になるケースが多いので、暗証番号やパスワードをまとめておきましょう。
●サブスクリプション/ローン情報
・住宅ローン
・車のローン
・動画配信サイトなど
これらはマイナスの財産として相続されますので遺族が継続して支払いをする必要があります。また、毎月利用料金が発生するサブスクリプションについても、支払いが可能な限り続いてしまうため、注意しておきましょう。
●訃報の連絡先情報
・家族
・親戚
・勤務先
名前、連絡先、住所などまとめておきましょう。
他にはSNSで連絡を取り合っている人の連絡手段についても書いておくと良いでしょう。
最低限の情報以外に、家族へのメッセージなど、普段言葉にできない感謝の木本を書いておくことをおすすめします。
書く内容を自由に決められるのがエンディングノートのメリットです。
生前整理の手順
①残すもの、捨てるものを分けましょう
整理するポイントとして、「残すもの」「捨てるもの」「売れそうなもの」に分けましょう。
捨てるもの、売れそうなものの判断が難しい、量が多くて手間がかかる場合には業者を呼ぶことをお勧めします。
②資産情報を整理しましょう
通帳や保険証券、有価証券、株式の情報の資料をまとめて保管しておきましょう。
次に保管場所や財産目録を作り家族に知らせて共有しておきます。
ただし、盗難リスクを考えてキャッシュカードや実印などは金庫があればそちらへ保管しておきましょう。
③エンディングノートを作っておきましょう
詳しくは、上記エンディングノートとは?を参考に作って頂ければ大丈夫です。
法的効力を持たないため、生前整理をする段階で自分が亡くなった後の遺産の分配を考えているようであれば、一緒に遺言書も作っておきましょう。
まとめ
今回は、生前整理のメリットについて解説しました。
生前整理を進めたいとき、状況によって、遺品整理業者を頼った方が良い場合もあります。
株式会社Rinen-リネン-は、生前整理を検討されているお客様のお品物の買取、家財や処分を無料出張見積もりを行っております。
気になる点、困っていること、お見積り依頼などお悩みがあれば
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